桜の開花が始まりました。
この季節は、
なんだかむしょうにワクワクします。
今日は、「むくみ」の症状が出る腎臓病について、
考えていきたいと思います。
「むくみ」が出る腎臓の病気は、
細かく分けるとたくさんありますが、
大きく分けると、
「急性腎炎」「慢性腎炎」「ネフローゼ症候群」「腎不全」
などがあります。
急性腎炎
ある日突然、「血尿」(赤ワイン色)出て、軽い腎機能の低下と、高血圧、むくみなどの症状がでます。
お薬を飲んで、安静にしていると、1ヶ月くらいで治ることが多いです。
慢性腎炎
慢性腎炎は、「たんぱく尿※」や「血尿」(たいていの場合両方)がながい期間つづきます。悪化して、腎不全になることもあります。
※たんぱく質は、尿にはあまりふくまれないのだけれど、何かの原因で、多くのタンパク質がふくまれる尿のことをたんぱく尿といいます
ネフローゼ症候群
たんぱく尿によって、タンパク質が体外にたくさん出てしまい、
血液中のタンパク質が減って、「低たんぱく血症」になり、
「むくみ」が出る病気です。
ひどくなると肺やお腹、心臓や陰嚢にも「むくみ」がでます。
この病気は、
肺梗塞、心筋梗塞、脳梗塞、感染症などの合併症が出ることもある怖い病気です。
原因はいろいろあるので、お医者さんにきちんと見てもらいましょう。
腎不全
腎臓の機能が低下してしまい、ちゃんと働かなくなってしまうことです。
腎不全には、急性腎不全と慢性腎不全があります。
急性腎不全は、腎臓の機能が急に(1日〜数週間)低下します。
脱水、ショック状態、薬剤などの原因が考えられます。
治療により、腎機能が回復することが可能です。
慢性腎不全は、数カ月〜数十年かけて、腎臓の機能がだんだん低下していきます。
慢性腎不全になってしまうと、腎臓の機能の回復は難しく、
最終的には、人工透析※や腎臓移植をしなくてはならなくなります。
とてもとても怖い病気ですが、近年、とても増えています。
※人工透析(とうせき)は、腎臓の機能が落ちると、老廃物を取り除いたり、水分のコントロールができなくなるので、病院にかよい、機器を使って、人工的に行うことです。
「むくみ」の症状が出る腎臓病は、怖い病気が多いです。
ただ、心臓病にかんしても同じですが、
「むくみ」=「腎臓病」ではないのでご安心ください。
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