今日は鍼灸の医療事故「灸頭鍼のやけど」について
お話していきたいと思います。
「灸頭鍼のやけど」とは、
灸頭鍼という施術を行なっているときにおこる医療事故です。
「灸頭鍼」とは、鍼を体に刺したあと、
鍼の持ち手の部分に、
丸めたもぐさをくっつけ、
もぐさに火をつけていきます。
鍼の効果と、
もぐさの温熱効果を、
両方かんじられる、
一石二鳥の施術方法です。
とても効果的な方法なのですが、
2つほど、デメリットがあります。
1つ目は、
もぐさをもやすことにより、
ケムリがものすごく出るということです。
2つ目は、
施術中に火のついたもぐさが、
体に落下して、
「やけど」をしてしまうことです。
「灸頭鍼のやけど」は、
技術不足で、おこりやすいと考えられます。
かくいう私も、
10年以上前、
学生の頃、
授業で、
灸頭鍼の実習の時、
練習パートナーだった女の子のせなかにもぐさを落下させ、
あわててもぐさをはらい、
「大丈夫!?」
と声をかけていた時に、
払い落としたもぐさが、
自分の白衣の上に落ちているのに気がつかず、
白衣をこがした思い出があります。
幸い、女の子のせなかはやけどしていませんでした。
今では、
ケムリの出ないもぐさ、
落下をふせぐ道具もつくられ、
安全に施術できるようになりました。
当院では、
ケムリも出ない、
安全な、「灸頭鍼」を行っています。
これから、寒くなってくる季節、
とても効果のある施術です。
ぜひ一度お試しください。
0コメント