今日は鍼灸の医療事故「やけど」について
お話していきたいと思います。
「やけど」とは、
お灸治療を行なっているときにおこる医療事故です。
お灸施術には、いろいろな方法があります。
もっとも皆さんになじみがあるのは、
台座灸ではないでしょうか。
丸い台座の上に、もぐさがのっていて、
おもに身体を温めるために使われる方法です。
この方法ですと、「やけど」の事故は少なくなりますが、
ヒフが弱い人などは、ちょっと注意です。
われわれ鍼灸師が行う施術の中で、
透熱灸と呼ばれるものがあります。
もぐさを、米粒の半分くらいにひねって、
肌に直接すえていくやり方です。
このやり方ですと、
肌に軽い「やけど」になります。
この施術方法は、
肌に軽い「やけど」をさせることで、
身体の免疫力アップ、
自律神経やホルモンのバランス調整
にこうかがあります。
いわゆる「三里の灸」
足三里というツボに、お灸をすると
風邪をひきにくくなるという
おばあちゃんたち、昔の人の話は、
ここからきています。
この施術を行うときには、
患者さんに、きちんと説明を行う必要があります。
こうかは高いですが、
ちっちゃな「やけど」のあとが残ることがあるからです。
お灸の施術は、
とても効果的ですが、
「やけど」のリスクがつねにあります。
われわれ鍼灸師は、
患者さんに、ていねいに、
「やけど」の「リスク」と「こうか」を、
説明する必要があります。
当院では、女性の大敵「ヒエ」にたいして
「やけど」になりにくい、
温めるお灸を行なっています。
次回は「やけど」のつづき、
「灸頭鍼のやけど」について
話していきたいと思います。
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