院長の西村です。
前回は、鍼灸治療の科学的エビデンスについて、
簡単にお話ししました。
様々な大学や、研究機関が鍼灸について研究していること
鍼灸が効果が何らかの効果があることはわかっているけれど、
詳しくは解明されていないこと
今回は、もっと詳しく、
なぜ、研究が実を結んでいないのか、
では、どうすれば良いのか、
鳥海春樹先生の見解を参考にしながら、
考えていきたいと思います。
我々鍼灸師は、
臨床の場において、
まず、患者さんの状態を把握し、
その患者さんにあった治療法・ツボを選択し、
治療をしていきます。
同じ患者さんでも、
その日、その時によって、
ツボも治療法も違います。
しかしながら、
今現在の、
鍼灸の科学的エビデンスの実証方法は、
例えば、
「足三里」というツボの効能を
実証しようとする方法を取っています。
しかし、
患者さんのその日の状況によって、
「足三里」というツボが効く場合もあれば、
効かない場合もあるのです。
なので、鍼灸治療は、効いたり効かなかったりする、
はっきりエビデンス(証拠)の取れない治療法となってしまうのです。
しかも、鍼灸には様々な流派や、やり方があって、
治療法の統一性に欠けるという側面も持っています。
治療家によってやり方や使うツボが違ったりするのです。
そんな鍼灸治療のエビデンスをとるために、
鳥海春樹先生はある実証方法を提案されています。
次回はその実証方法について詳しく考えていきたいと思います。
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